2022年7月11日、深い悲しみの中、安倍晋三元首相(享年67)の葬儀が営まれました。
同日、これまでの功績をたたえて最高位の勲章である「大勲位菊花章頸飾」が安倍元首相に授与されることも決定しています。
生前は、偉大な功績を残した安倍元首相に、Twitter上では「安倍さんを国葬にすべき!」と「安倍晋三の国葬に反対!」というハッシュタグが作られ、「国葬」の賛否がトレンド入りする事態になっているようです。
今回の記事では、
- 安倍元首相が国葬になる可能性はある?
- 安倍元首相の生前の功績
- 安倍元首相は国葬にしない理由は?
という内容でお届けします。
目次
安倍晋三の国葬を訴える声が続出!
参議院の演説中に射撃され死亡した安倍元首相。
安倍晋三元首相の葬儀に関して、国葬にするか否か大きな話題になっています。
国葬とは?
国家的功労のあった人に対し、国の儀式として国費で行う葬儀のこと。
twitter上では、
- #安倍さんありがとう
- #安倍さんを国葬に
- #安倍晋三の国葬に反対します
と、国葬関連のハッシュタグが多く作られるほど話題になりました。
民衆が国葬への関心が高いことが伺えますね。
SNSでは、賛成派と反対派の意見合戦が繰り広げられていました。
安倍晋三の国葬に賛成します#安倍晋三の国葬に賛成します
— Jane M (@Jane_M3) July 11, 2022
国葬にすべきでしょう。史上最長の総理であり、現職の議員のまま凶弾に倒れた。RT @QoTyan: @daitojimari @shigure04964374 国葬は賛成ですか?
— 渡邉哲也 (@daitojimari) July 11, 2022
#安倍晋三の国葬に賛成します
選挙演説中に倒れたんだ
国葬にしないといけない国内外にテロに屈さないと示すためにも国葬にすべき
アピールをあえてしないといけない時がある本人の功績も関係ない
もし仮に殺されたのが、鳩山だったとしても賛成する
鳩山大っ嫌いだけど賛成する— 梔子 (@kuchinashi2red) July 11, 2022
https://twitter.com/nanairo0606/status/1546060010383634432?s=20&t=FwAmSGh_C8r2e3F4495sag
「国葬」については反対です。
あまりに疑惑が多すぎました。しかも国権の最高機関で118回も嘘を重ねた人間。著しく適性を欠いている。
亡くなったからといって、全てがチャラになるわけではありません。#安倍さんの国葬に反対します— 白坂和哉|ジャーナリスト|”突き刺さる” 政治情報を提供します! (@shirasaka_k) July 10, 2022
安倍氏の国葬を、国民の多くが支持するのであれば、反対するつもりはない。しかし、そのためには、「桜を見る会」前夜祭問題について、国会で118回も虚偽答弁をしたことについて総括が必要。それについて何の説明もないまま安倍氏の国葬を行うことは、今後の国会での首相答弁の在り方にも影響する。 https://t.co/uE7dB47GOo
— 郷原信郎【長いものには巻かれない・権力と戦う弁護士】 (@nobuogohara) July 12, 2022
安倍元首相の国葬に賛成派の意見
安倍元首相の国葬については、賛成と反対の意見がそれぞれ挙がっています。
まずは賛成意見をまとめてみました。
賛成派①岸田首相「国葬を行うに値する」
岸田首相は、国葬の実施を検討していると明かしていますね。
「8日に岸田首相は、国葬の実施も今後検討すると取材に明かしていました。‘06年に52歳という戦後最年少の若さで総理大臣に就任し、第二次安倍内閣もあわせた8年8カ月という通算在任期間は歴代最長です。さらに東京五輪の招致などに尽力した功績なども考慮した結果、国葬を行うに値するということのようです」(政治部記者)
引用:dmenuニュース
ただ、安倍元首相の葬儀が行われた7月12日時点で、安倍元首相の国葬を行う考えがあるのか?と問われた松野官房長官は、
と会見で述べられていたので、まだ岸田総理の思考内のことだといえます。
賛成派②西村博之「国葬にすべき」
実業家のひろゆきこと西村博之氏も11日にTwitterで、岸田首相と同様に「国葬にすべき」との私見を述べています。
持病を抱えながらの政治活動の最中に不慮の死を遂げた安倍元首相。政治信条はどうあれ日本国民として国葬にした方がいいと思うおいらです。岸田首相には「前例が無い」とかを理由にして欲しく無いです。
引用:日刊スポーツ
西村さんからも強い意志が伝わってきますよね。
【理由3つ】安倍晋三を国葬にしないのはなぜ?森友問題や功績不足が原因だった?
安倍元首相の国葬に賛成派もある一方で、国葬に出来ない理由という噂が上がっているようです。
以下の3つの理由からのようです。
- 前例がない
- 功績不足
- 森友問題
順に見ていきましょう。
理由①前例がない
国葬は、大正15年に国葬令が公布し『国家に功績を残した臣下』を対象にして行われていました。
以下の様な方たちが国葬の対象者ですね。
しかし、国葬令が失効したため、国葬は行われなくなりました。
そのため1967年の吉田茂の国葬以来、首相経験者の国葬は一度もありません。
戦後、国葬が執り行われた唯一の例が吉田茂元首相。
佐藤内閣にて閣議決定がなされ、憲法の兼ね合いから宗教色を薄めた形での国葬として1967年10月31日、日本武道館にて執り行われた。安倍晋三元首相の国葬を心から望みます。 pic.twitter.com/PAUNGbr3w5
— あんかけナポリ (@napori_ankake) July 11, 2022
そのため、「前例がない」という理由が大きな壁になっており、安倍元首相の国葬を危惧する声が上がっているというわけです。
理由②功績不足
安倍元首相が国葬にならない理由の2つ目として、
である可能性も示唆されています。
戦後に唯一、首相経験者で国葬が行われた吉田茂さんですが、
- サンフランシスコ平和条約を結び日本を独立させた
- 日米安保条約締結により東西冷戦下の日本の平和と繁栄を保つ基礎をつくった
という素晴らしい功績を残されています。
一方で、安倍元首相も吉田茂さんに負けないほどの功績を残されていますよね。
https://twitter.com/PeachTjapan3/status/1546404604388093952?s=20&t=EI7rO9ecQQD50yX4v3629A
- 消費税を5%から10%に引き上げ
- アベノミクスで好景気に
- 日経平均株価を2倍以上にした
- 東日本大震災からの復興
こちは一部であって、特にプーチンやトランプとの親友外交や安保法案で米国と硬い信頼関係を築いたことや、米中新冷戦はソ連崩壊によるポスト冷戦期の開始以来の時代の転換期となり日本が進むべく基盤をつくってくれましたよね。
では、なぜ吉田茂さんは国葬が行われ安倍元首相には疑問視が上がるのか・・・
それは以下で述べる問題が大きいようです。
理由③森友問題
安倍元首相は総理時代に、森友学園をめぐる公文書改ざんや加計学園問題、「桜を見る会」問題などが浮上していましたね。
学校法人「森友学園」への国有地売却問題をめぐっては、国は2016年、安倍氏の妻・昭恵氏が名誉校長に就いた学園側に国有地を8億円余り値引きして売却。
国会での追及に安倍氏は「私や妻が関係していたことになれば首相も国会議員も辞める」と関与を否定した形で終息していました。
しかし、未だ真相が解明さえていないと感じる方もいるようです。
安倍元首相は、森友学園や加計学園の問題や『桜を見る会』の前夜祭を巡って刑事告発さえるなど、数々の疑惑もありました。こうした疑惑の真相が解明されないまま安倍元首相が亡くなったことで、真相が明らかになっていない状態で国葬を行う事には疑問を持つ人も多くいるようです。
引用:朝日新聞
真相が明らかになっていない状態で国葬を行う事に違和感を抱く方もいるのが事実のようですね。
国葬は国費で葬儀を行うので、なお更、政府も国葬に関しての論議はかなり慎重になっているようです。
・森友問題
・加計問題
・桜を見る会問題
・統計偽装問題
・GDPの算出方法変更
・研究費や教育費の削減
・物価上昇問題
・年金カット法案
・2度の消費税増税
・持続化給付金事業などでの税金の中抜き問題これらをほとんど取り上げずに、ひたすら安倍元首相を持ち上げる日本のメディアは異常過ぎる。
— 大神 (@ppsh41_1945) July 9, 2022
まとめ
以上、安倍元首相の国葬について意見をまとめてみました。
生前は国のために尽力し、功績を残してくれた安倍元首相。
個人的には国葬をしてあげてほしいと願いますが、吉田茂さんとの違いをみると、やはり安倍元首相の国葬を実施するのはかなり難しい可能性が高いかもしれませんね。