ひとをいかる日

われも

屍のごとく寝入るなり

八木 重吉

『定本八木重吉詩集』(昭三三)所収。昭和二年二十九歳で結核のため死んだ。生前には詩集『秋の瞳』一冊を出しただけだが、とみ子夫人に残された大量の遺稿が、後年彼女と再婚した歌人吉野秀雄らの尽力で公刊され、今では多くの愛読者を持っている。英語教師で熱烈な無教会主義のキリスト者だった。詩は短詩が多い。単刀直入に真実を言う。詩の原質たる心の燃焼だけで成り立っている詩だ。