なんと今日の暑さはと

石の塵を吹く

上島 鬼貫

摂津国(兵庫県)伊丹の人。芭蕉より十数年の後輩。「まことの外に俳諧なし」とする誠の説で有名である。自然界の見たままを平明率直に詠むことが物の本質に達する本道だと考えた。口語調の句が多いのもその現れだろう。しかし、たえがたい暑さをいうのに「石の塵」を持ってきたのは、単なる平明な描写などということでは説明がつかない非凡さである。「そよりともせいで秋立つ事かいの」「冬はまた夏がましじやといひにけり」なども著名。