月の(かがや)くは晴れたる雪の如し
梅花は照れる星に似たり

菅原 道真(すがわらのみちざね)

道真詩集『菅家文草』巻頭の「月夜梅花を見る」の起承部。同集は制作年代順の構成でこの詩は十一歳当時の処女作。続く転結部では、心動かされることだ、金鏡(月)がくるめく庭に、梅の玉なす房がふくいくと香っている、と詠む。少年道真の詩作の師は、父の是善やその門人島田忠臣だったと思われる。今の年齢だと十歳だろう。ういういしいが印象鮮明、後年の大才ぶりが早くも示されている。