萩の花

尾花 葛花

瞿麦(なでしこ)の花

女郎花(おみなへし)

また 藤袴(ふぢばかま)

朝貌(あさがほ)の花

山上憶良(やまのうえのおくら)

『万葉集』巻八。憶良は人事詠・世相批判の歌にすぐれた作を残すが、時にこういうなつかしい歌も作った。五七七・五七七の旋頭歌(せどうか)形式で秋の七草を詠む。尾花はススキ、朝貌はアサガオ、ムクゲ、キキョウなど諸説がある。春の七草についてはいつからか次の歌があって、知る人も多かろう。「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ、春のななくさ」。