入れ替への

催促に来る

赤とんぼ

誹風柳多留拾遺(はいふうやなぎだるしゅうい)

「入れ替へ」の語、現代人には何の事やらすぐには分かりかねるが、秋の到来とともにそわそわしはじめ、質屋に入れていた冬物をそろそろ夏物と入れ替えに請け出さねば、と感じる江戸庶民の生活感を反映した言葉なのだ。トンボを見て「蜻蛉やとりつきかねし草の上」と詠んだ芭蕉、「蜻蛉や村なつかしき壁の色」と詠んだ蕪村とはまた別の感覚でとらえられたトンボの季節感が、川柳にはあったわけである。