原稿

詩「春のために」草稿

1950〜52年までに詩作したものをまとめたノートより。
大岡信の初期作品の中で最も知られている詩。

まさに朝鮮戦争の時代で、大学の中では絶えずデモなどが行われました。 政治的な運動をすることが非常に多かったんですね。そういう時代に「東大文学集団」という名前で何人か有志の連中が集まって、そういう新聞を作りました。タブロイ […]

「つわもの日記」(1942年)

小学校5年生から6年生にかけてつけていた日記帳。
陸軍美術協会編纂、軍事普及会発行で、戦中の軍事色が色濃く反映されている。

郷里の家の書斎で探しものをしていると、乱雑に積みあげられた本のあいだから、「つはもの日記」という日記帳が出てきた。 (中略) 朝四時半とか五時に起きて、神社の清掃、参拝をやっている。防諜ポスターを描いたり、大東亜共栄圏地 […]

「夏目漱石論」原稿(1952年)

漱石を取り上げた動機について言えば、ながいあいだ精神的に沈鬱で動揺していた時期に、漱石の作品、特に『行人』に関心を覚えたんです。主人公が考える内容にではなくて、どうしようもないねじれ方を持って事に処さずにはいられない、そ […]

「折々のうた」原稿

1979〜2007年にかけて朝日新聞に連載したコラム「折々のうた」の原稿を冊子にまとめたもの

朝日新聞学芸部からこのコラムの連載の話があったのは、開始前年の暮秋のころだった。引用詩句も含めて二百字ほどのスペースで連日詩歌の鑑賞をすること、という以外には新聞社側にも成案はなかったようだが、話を持込まれた私にとっては […]