レポート

<展覧会アルバム>

谷川晃一 たにかわ こういち

画家・美術評論家。1938年東京に生まれる。中学2年で画家を志す。以来さまざまな副業につきながらも独学による制作を続ける。 デビューは読売アンデパンダン展。1968年より批評活動を開始して、美術にプロ・アマの違いはない、美術は常に生活とともにあるべきなど、 その在り方や根拠をめぐって強力な論陣をはってきた。1988年に伊豆高原へ転居。2008年、画家・エッセイストの妻、宮迫千鶴を喪う。 伊豆高原では作品にも海や樹木や鳥などの要素を加えて、「陽光礼讃」への傾向を顕著にしてきた。さらに自身の芸術思想の実践として 「伊豆高原アートフェスティバル」を立ち上げ、以来20年を超えて各回動員数5万人を誇る文化イベントを成功させてきた。2013年春、 雑貨論を書きはじめる。最大のヒントになったことは「伊豆高原アートフェスティバル」を長年観察してきて、その原動力になっているのは 女性たちの雑貨への情熱であることに気づいたことであった。2011年、回顧的個展開催(三鷹市美術ギャラリー)。 著書に『アール・ポップの時代』(1979年・皓星社)、『今日の美術とサブカルチャー』(1984年・国文社)、『毒曜日のギャラリー』 (1985年・リブロポート)、『絵はだれでも描ける』(2003年・NHK出版)、『草色のギャラリー』(2010年・みすず書房)などがある。 近年の『句集 地名傷』(2012年・南庭工房)や絵本『サカサあそび オカのカオ』(2012年・童心社)などでは、ますますとらわれの ない逸脱的で超越的な精神の境地を示している。