レポート

台風が接近し、あいにくのお天気となった10月29 日、吉増剛造さんと 大岡玲さんによる対談を開催しました。長年進行を深めた吉増さんが 「大岡信―” 巨きな驚き” に気づくまでの五十年」と題し、大岡信についてお話しくださいました。

 

 

 

出演者プロフィール

■ 吉増剛造  よします ごうぞう

1939 年、東京に生まれる。現代日本を代表する先鋭的な詩人として、若い世代の表現者にも影響を与えている。朗読パフォーマンス、パノラマカメラや多重露光を用いた写真表現、オブジェ、映像の制作に至るまで、多彩な創作活動を展開。慶應義塾大学在学中に「三田詩人」で詩作を始めた吉増氏にとって、目指していた先行世代の詩人のひとりに大岡信がいたという。後に大岡とは、60年代半ばに美術雑誌「三彩」編集部に所属していた時に原稿を依頼するなど、親交を深める。近著に、詩集『怪物君』(みすず書房 2016)、『我が詩的自伝 素手で焔をつかみとれ!』 ( 講談社現代新書 2016)。本年、「涯テノ詩聲 詩人 吉増剛造展」(足利市立美術館ほか巡回)開催。

■ 大岡玲 おおおか あきら

小説家、エッセイスト、東京経済大学教授。1958 年、大岡信の長男として東京に生まれる。専攻はイタリア文学。89 年に『黄昏のストーム・シーディング』(文芸春秋)で三島由紀夫賞、90 年に『表層生活』(文芸春秋)で芥川賞を受賞。美術への造詣も深く、95 ~ 97 年にNHK「日曜美術館」の司会もつとめた。2006 年より東京経済大学教授。小説、エッセイや新聞書評のほか、イタリア語をはじめとする翻訳など幅広い執筆活動を展開している。近著に『不屈に生きるための名作文学講義 本と深い仲になってみよう』(ベスト新書 2016 年)。