レポート

あっという間に秋が深まってきた11月13日、ワークショップ「えほんさっかになろう」を開催いたしました。講師は、三島市在住の絵本作家・江頭路子さん。江頭さんは、絵本『せんそうしない』(講談社 2015年)で谷川俊太郎さんと仕事をしており、その原画のいくつかは、「谷川俊太郎展」で見ることができます。
ワークショップは、絵本の設計図をかくことからスタート。主人公を決めたら、誰が、いつ、どこで、だれと、何をする話なのかを考えます。構想が整ったら、絵本のページ数も考慮しつつ、文と簡単な絵を設計図にかき込んでいきます。参加者の皆さんは驚くべき集中力を見せて、黙々と設計図に取り組んでいました。

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↑江頭さんの説明を聴く参加者たち(左)|集中するも、楽しく作業!(右)

設計図が完成したら、いよいよ本番。設計図にしたがって、真っ白な絵本に文と絵をかいていきます。どちらかというと、小さいお子さんの方がダイナミックに絵を描いていく印象でした。大人の参加者のなかには、真っ白な本に色を乗せるのは気が引けると、なかなか手を出せない方も。きっとご自宅で素敵な絵本に仕上げてくださっていると思います。
絵本が出来上がったら、透明のカバーを装着。一気に完成度が高まります。手にする参加者も嬉しそう。仲良し3人組で参加した子どもたちは、3人で分担して3冊分(3部作の長編!)を作りあげるなど、講師の江頭さんも驚きの独創的な作品が産み出されました。

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↑設計図に基づいて、文と絵をかく(左)|どんなストーリーかな?(右)

人気のワークショップとなり、定員を少しオーバーしての開催。参加者の年代も幅広く、絵本の人気の大きさを実感しました。ワークショップ終了後、参加者の皆さんは、江頭さんにインタビューをしたり、絵本製作についてのアドバイスを求めたりと、絵本への意欲が尽きない様子。予定の時間を大幅に過ぎてしまいましたが、皆さんの満足気な笑顔を見ることができて、スタッフも一安心でした。
江頭さんは、11月下旬に三島市の隣の清水町(長倉書店・サントムーン店)で、新刊『ゆきみちさんぽ』(講談社)の原画展を開催します。谷川俊太郎展での原画とあわせて、こちらにも足を運んでみてください。

 

江頭路子(えがしら みちこ)

イラストレーター、絵本作家

1978年 福岡生まれ。静岡県在住。1978年 福岡生まれ。イラストレーター、絵本作家。
静岡県在住。主な絵本作品として、『あめふりさんぽ』(2014年 講談社)『さんさんさんぽ』(2015年 講談社)、『なきごえバス』(2015年 白泉社)。本展覧会では『せんそうしない』(文・谷川俊太郎/ 2015年 講談社)の原画を展示している。雑誌や教科書の挿絵の仕事も多い。