レポート

ハロウィンが近づく10月29日、谷川俊太郎さんと、俊太郎さんの長男で音楽家の谷川賢作さんの、朗読とピアノのライブを開催しました。関連イベントの中でも特に人気のこのライブ。会場を埋めるたくさんの来場者の方々に、父と子の素敵なセッションを楽しんでいただきました。

_mg_8647   ← 歌対決では、俊太郎さんがwinner!

ライブの始まりは、俊太郎さんの朗読からスタート。ハロウィンにちなんで、絵本「かぼちゃごよみ」からの一篇が朗読されました。俊太郎さんの朗読が終ると、次は賢作さんのピアノ。ライブ前に「谷川俊太郎展」をご覧になった賢作さんは、展覧会のなかで、俊太郎さんの詩と俊太郎さんの「兄貴分」・大岡信(今回、俊太郎さんは大岡信をこのように表現されていました)の詩を向かい合って紹介するゾーンが印象的だったとのこと。それを踏まえ、数年前に、俊太郎さんと大岡信も参加した「しずおか連詩」というイベントの際、「自分たちも詩を作るのだから、おまえも新しいのを作れ」と言われて作ったというエピソードとともに、その曲を披露してくださいました。
ライブでは、朗読とピアノ、歌だけではなく、お二人のお話も聴きどころ。ジャズやクラシックの話、現代社会における詩(あるいはポエジー)の存在についてなど、ちょっと真面目な話から、俊太郎さんが「詩の安売り王」と言われたことがあるといった暴露話まで、様々な話を聴くことができました。また、二人の掛け合いはとても面白く、会場の笑いを誘っていました。
子どもに大人気の「うんこ」、大人も大好きな「鉄腕アトム」といった人気の作品を外すことなく、約15作品を披露したお二人。終了後、何度もお二人のライブを観ているという来場者の方から、「今回のライブは、いつもとひと味違った。大岡信ことば館という場所がそうさせたと思う」との感想もいただきました。ことば館ならではのライブとなったことを、とても嬉しく思います。
谷川俊太郎展のイベントは今後も続きます。12月には、今回の谷川さん親子とよく一緒に公演をしている「ロバの音楽座」による「オンガッカイ」を開催します。さらに、俊太郎さんと「映像で遊んでいた」という映像作家の楠かつのりさんとの対談で、俊太郎さんがまたまた再登場。どうぞお見逃しなく!

谷川賢作(たにかわ けんさく)

1960年東京生まれ。音楽家。ジャズピアノを佐藤允彦に師事。演奏家として、現代詩をうたうバンド「DiVa」ハーモニカ奏者続木力とのユニット「パリャーソ」、また父である詩人の谷川俊太郎と朗読と音楽のコンサートを全国各地で開催。最新刊「パリャーソ・谷川賢作曲集」最新CDはDiVa「うたがうまれる」(TRBR-0016) 音楽を担当した最新映画「袴田厳 夢の間の世の中」(監督・金聖雄)16年2月公開。最新CDは「うたはいつもそこにいて」