●連詩とは?
連詩は、何人かでリレーのように詩をつなげていきます。日本の伝統的な連歌から着想をえて、大岡信が詩人仲間とはじめました。翻訳者を介して、海外の詩人と一緒に作ることもあります。
連詩は、できあがった作品を鑑賞するよりも、実際に参加してはじめてその醍醐味を感じられるもの。他者と関わることで、自分ひとりでは産み出せない言葉が引き出されたりします。

●連詩に参加してみよう!
連詩のおもしろさは、参加してみなければわからない!大岡信ことば館にお越しいただいた記念に、ぜひご参加ください。
★進行状況は、このページにて随時公開します。


第2作目 (10月7日~制作中)


霧のなかから
出現するのは

時計それとも
空の街か       髙好


少年はずっと夢見てゐた
自分の見たことのない世界を
そして今日も彼は
愛深き駿河の海に
抱かれて眠る            豆腐


夢見る少女は
あっという間(ま)に おばあさん
でも わかったことがある
夢のかたちは変わっても
夢みるわたしは
ここにいる                照


遠くにいきたい
そこは私の中にあり
きみの中にもある
遠い昔の記憶の中にも
まだ見ぬ風景         閑


そしてここにいる私
夢でも言葉でもなく
月の光のように音もなく訪れる
時より確かな感情
おまえの息をさがす私の指       水

 

 

・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

第1作目 (9月16日~9月30日制作)

 まわりもの


おチビちびの無心なる
水遊び
彼と世界との
確かなつながり!       童


そして彼は知る
この世界に存在する
透明で冷たき熱量と
変はらぬものなど
ないということ       㐂ひろ


私は彼を抱きしめる
その距離は遠く
四十一回の秋の重なり
それよりも
もう数歩先          無学

四
ずっと遠くの世界にも
    数歩先のお星にも
きれいな川がながれるところに
    バイカモはかならず咲くよ     はち

五
振り返ると過去は遠く
変わらぬ湧水の柿田川
キラキラと輝く
幼き日のおチビの
思ひ出            惠

六
川へ帰る人、森へ帰る人
けれども
わたしたちを ゆるやかに
むすぶ
丘の草              慶

七
みなには帰る場所がある
おチビも彼も
名のない君のもとまでも
ただいま
おかえり             優

八
緑も青も
遠くも近くも
まじわるまじわる
疑ってペラ/\と
セピアの氷板       門

 


連詩制作のルール

連詩には、連句のような細かい決まり事はありません。大岡信さんは、その時その時の状況に応じて方法を設定して(詩の行数を決める、参加者の人数によって、いくつの詩をつなげるか、誰が何番目に詩をつなげるか等)制作していました。
今回のやり方は、来館者でつなげる連詩の試みとして、大岡信ことば館が考えた方法です。

・8人でひとつの作品を作ります。来館者一人ひとりが詩をつなげていき、8人目で完成。
・用意してある紙一枚に収まる範囲の詩を、お一人ひとつ書いてください。
・詩の最後に、お名前を入れてください。ペンネームでも可。
・1番目に書く人は、以下のテーマからひとつ選んで、最初の詩を書いてください。
テーマ:「秋」「水」「うたげ」
・2番目以降の人は、前の人が書いた内容から連想されたことをもとに、詩を書いてください。
・8番目にあたる人は、作品のしめくくりを担います。詩を書き終えたら、1~8の詩全てをふまえて、作品のタイトルもつけてください。

☆みなさまも大岡信ことば館にて連詩プロジェクトにご参加ください!☆

イベント詳細

名称 みんなでつなげる連詩プロジェクト
場所 大岡信ことば館1階展示室
日時 2017年9月16日(土)〜2017年11月26日(日)  10:00~17:00
対象

「大岡信 追悼特別展」へご入館のお客様