レポート

「西湖詩篇」は、1950年の初夏、大岡信が小学校時代の同級生の結婚のお祝いのためにつくった手作り詩集です。 大岡信自身によって西湖の風景がスケッチされた封筒の中には、8枚のカードにメッセージと13篇の詩が手書きされて収められています。記された詩は、その前年の夏、富士五湖のなかでもっとも静かな湖、西湖に 遊んだ時につくられたものでした。大岡信は当時18歳、第一高等学校の学生でした。それにしても、若くして嫁いでゆく友人のために、詩集を手作りして心のこもった贈り物にするとはなんと素敵なことでしょう。 このほか、大岡信10代から20歳頃のみずみずしい初期詩篇の数々を、当時の友人たちにあてた手紙やノートからご紹介します。若き日の大岡信の心がきっと身近に感じられることでしょう。

<展覧会アルバム>