レポート

 10月25日(土)開催 第3回三島でシネマ 纐纈あや初監督作品「祝の島」上映会レポート

10月25日(土)第3回三島でシネマ『祝の島(ほうりのしま)』が開催された。

大岡信ことば館の展示室で開催された今回の上映会は、県内の方を中心に53名が集った。

本作品は、30年以上にわたって原発建設の反対運動を続けている瀬戸内の小さな島「祝島(いわいしま)」を舞台にしたドキュメンタリー映画となっている。約1時間45分の上映に続いて、本作品の纐纈あや監督と大岡信ことば館館長の岩本圭司によるトークショーを行った。纐纈さんから映画監督になったきっかけや『祝の島』にかけた思いを1時間以上に渡ってお聞きした。一般企業のOLの仕事に疑問を感じたという監督。OLを辞め、さまざまな仕事を試しているときに自由学園の先輩であり映画制作配給会社の代表を務める本橋成一氏と出会い、とんとん拍子に映画『ナミイと唄えば』でプロデューサーをつとめることとなった。一度は映画の世界を離れるが、その後、とある映画館で観た小川紳介監督の『満山紅柿』に感銘を受け、数年前に訪れ再訪を決意した祝島のことが思い浮かんだ。そのエンドロール中に祝島の映画を作ることを決心、翌週には祝島に入ったという。島の人が何のために原発に反対しているのか、何を大切にしているのかを描きたかったという纐纈監督。作中では島民のほのぼのとした生活を中心に描くなかで原発建設によって失われるものの尊さを伝える。また、質疑応答の時間には、会場からの「推進派の意見を入れようとは思わなかったのか?」という質問に対して「祝島での原発推進派と反対派の溝は計り知れない。非常に悩んだが、推進派も反対派もいてひとつの祝島。さまざまな事情があって推進派となっている人もいるが、推進派が悪い人として捉えられないように描いた」と語った。

また会場では同時開催として、フォトグラファー亀山ののこ氏が、2011年3月に起こった福島原発事故を期に活動を始めた「100人の母たち」の写真展も行い、原発に対して改めて考えなおす機会となった。