レポート

秋も深まり、冠雪した富士山が青空に美しく映える11月の最終日曜日。展覧会「ペーパー?ペーパー!-世界は紙にも還元できる-」関連企画、「+Pam」を開催いたしました。「Pam(パム)」とは、ことば館近くに工場を持つ特種東海製紙株式会社の見学施設です。特種東海製紙の歴史や製品を通して、様々な紙、そして紙文化に文字通り触れることができます。ちょうど、特種東海製紙主催の「紙わざ大賞」展も開催中で、紙を使ったアート作品も楽しむことができました。
Pamに行く前に、まずはことば館で「ペーパー?ペーパー!」展を鑑賞。紙、特に和紙について簡単に学びます。そして紙漉き体験。漉き簀と漉き桁を使った、サイズは小さいながらも本格的な紙漉きです。紙はどのようにつくられているのか、工程のほんの一部でも実際に体験することで、紙を見る眼も変わります。
その後いよいよPamに向かいます。バスで15分ほどで東海製紙の工場前を抜け、ガラス張りの建物へ。設計は、紙管を使った建築で有名な、坂茂さん。エントランスには、坂さんデザインの紙管でつくられた椅子もありました。
Pamでは、特種東海製紙で作られてきた貴重な紙が展示されています。インクの吸い取り紙や証券用紙など、今では使われなくなった紙類を、懐かしい顔で見入る参加者も。同時に、デジタル化が進む現在、ライバルは他の製紙会社だけではないという言葉に、ハッとさせられる場面もありました。また、どのように紙がつくられているかを映像でみることができる展示室もあり、和紙とは違った洋紙のダイナミックな製法に、参加者の皆さんは興味深そうに眼を向けていました。最後は、開催中の「紙わざ大賞」展を鑑賞。様々に姿を変えた紙の姿に驚きながら、紙の可能性を感じることができました。
ことば館に戻るころには、板に張って乾かしていた和紙も完成。それぞれ自分で漉いた紙を手に、嬉しそうな参加者たち。イベント終了後も、参加者同士、紙を見せあったり紙談義に花が咲いたり。紙にどっぷりと浸かった濃密なイベントとなりました。

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↑ 紙の秘密を知る!(左)|紙わざ大賞を鑑賞(右)

pam1129_3 ←完成した和紙に満足そうな笑顔をみせる参加者たち