レポート

作品がならぶ展示室で、厳かな雰囲気で開かれた「坐禅会@ことば館」。お招きしたのは三島広小路駅にほど近い常林寺ご住職です。分かりやすく座禅の姿勢をレクチャーしていただきました。骨盤を立てて姿勢を整え、印を結び、次に呼吸を整えていきます。鐘の音を合図に坐禅スタート。静かに座る中で、心を整えていきます。ご住職のお話によると、無理に考えないようにするのではなく、「思いついたことを思いついたままにし、その先へ考えを進めないようにする」といいそうです。坐禅は痛いのを我慢したり、一生懸命、無心になろうとするものではなく、体・呼吸・心を整えるものとのことで、イメージしていた「雑念があると肩をピシッとたたかれてしまう」というのは今回はありませんでした。そのためちょっと安心して坐禅に取り組めたような。

40分間の坐禅の時間は思ったよりも早く過ぎ、なんだか気持ちがすっとしたような気がします。坐禅のあとには、呼吸についてのお話をしていただきました。「あ・うん」の呼吸、とよく言われますが、「あ・うん」はそのまま「呼吸」という意味だそうで、「あ」は「呼」、息を吐くこと・物事の始まりを意味し、「うん」は「吸」、息を吸うこと・物事の終わりを意味します。坐禅において呼吸を意識することは、その瞬間の命を意識することでもあるとのこと。普段は何気なくしている呼吸への意識がかわるとても興味深いお話でした。

また、坐禅にまつわることば、和歌があるということも今回のお話の中で知ることができました。坐禅の最中にもご住職が唱えてくださった和歌でレポートを終えたいと思います。

 

「濁りなき 心の水に すむ月は 波もくだけて 光とぞなる」

坐禅――道元禅師和歌集